NPO WGBP
組織:特定非営利活動法人わたりグリーンベルトプロジェクト
場所:宮城県亘理町沿岸部(約30ha)
東日本大震災前の亘理町沿岸部には、約120haにも渡る海岸林と771戸の住宅と、農家農地を囲む「居久根:いぐね」が存在し美しい田園風景をなしていた。これらの木々は、高潮や自然災害から住民の暮らしを守り、防砂や防風機能を備えることで内陸での農業を可能にしていた。しかし、東日本大震災の大津波により、海岸林77haと住宅400戸が流失した。海岸林の維持管理を担ってきた沿岸部集落250世帯が20世帯に減少し、今後の担い手が不足の状況にある。また、国は海岸林の復旧を画一的に進めており、地域が今迄培ってきた植生・暮らしにおける文化・歴史が大きく失われかねないだろうと危惧する。そこで、これらの問題をすこしでも解決すべく、わたりグリーンベルトプロジェクトは2011年より基本10年間の植樹と樹林維持管理を念頭に下記1〜3を計画し活動目的とした。
1) 新たな防風海岸林の森づくり
2) 地域の植生を活かした動植物豊かな森づくり
3) 維持管理の仕組みあるつどえる森づくり